INDUSTRIAL DISPOSAL

Q&A

UPDATE :2025.11.26 
POST :2025.11.26

【トムソン木型加工業者様へ贈る】産業廃棄物処理の「困った」を「良かった」に変える、やさしいガイドブック

トムソン木型(ビク型)を使って日々製品を生み出している加工業者の皆様、

ものづくりの現場で、ふとした瞬間にこんな悩みを感じることはありませんか?

「いろんな素材を抜くから、ゴミの分別がとにかく面倒…」

「法律が難しくて、今の捨て方で本当に合っているのか不安になる」

「処理費用がどんどん上がって、利益が削られていくのが辛い…」

もし一つでも心当たりがあるなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。

法律の話やコストの話と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
でも大丈夫です。

この記事では、「トムソン木型」ならではの廃棄物をどう扱えばスッキリ片付くのか、そしてどうすればコストを抑えて会社を守れるのかを、できるだけわかりやすくお話ししていきます。

読み終わる頃には、今まで頭を悩ませていた廃棄物処理が、ちょっとした工夫で「会社の強み」に変わるイメージを持っていただけると思います。


第1章:なぜ今、ゴミの捨て方を見直すと「いいこと」があるの?

いい製品を早く、安く作る。これはもちろん大切です。でも最近は、それと同じくらい「作った後に出るゴミをどうするか」が注目されているんです。

1. 「環境にやさしい」が、選ばれる理由になる

最近よく聞くSDGs(持続可能な開発目標)。ちょっと大きな話に聞こえますが、要は「資源を大切にしよう」ということです。

特に、紙やプラスチックなど様々な素材を扱うトムソン加工の現場は、リサイクルの宝庫と言えます。

「うちはゴミをただ捨てるんじゃなくて、資源としてリサイクルしています!」と言えることは、新しいお客様から選ばれるための大きなアピールポイントになります。

2. 会社と社員を守るための「お守り」

廃棄物処理法という法律は、実はとても厳しいルールです。

「業者に任せたから大丈夫」と思いがちですが、もし委託先の業者が不法投棄をしてしまったら…なんと、仕事を依頼した皆様(排出事業者)も責任を問われてしまうことがあるのです。

正しく処理することは、何かあった時に会社や従業員の生活を守るための、最強の「お守り」になります。

ちゃんと処理すると… 適当に処理してしまうと…

会社が守られる

法律をクリアしている安心感で、本業に集中できます。

リスクがいっぱい

もしもの時、罰金や営業停止など、会社存続のピンチに。

イメージアップ

「しっかりした会社だ」とお客様からの信頼が増します。

イメージダウン

「環境にルーズな会社」という噂が立つと、挽回が大変です。

コスト削減

分別を頑張れば、処理費用が安くなることも!

無駄な出費

全部混ぜて捨てると、一番高い料金を取られてしまいます。


第2章:トムソン型ならでは! ゴミの分け方「基本のキ」

現場から出るゴミ、いろいろあって迷いますよね。ここでは、よくある廃棄物をどう分ければいいか、ポイントを整理しました。

1. 打ち抜きカス(抜きクズ)の分け方

基本は「素材ごと」に分けるのが正解です。

  • 紙(段ボールや厚紙)「紙くず」

    • きれいに分ければリサイクルしやすい優等生です。

  • プラスチック(PP、PETなど)「廃プラスチック類」

    • 種類が混ざらないようにすると、資源として喜ばれます。

  • ゴム・スポンジ「ゴムくず」 または 「廃プラスチック類」

    • 素材によって扱いが変わるので、業者さんに聞いてみましょう。

2. 使い終わった「トムソン型」はどうする?

ここが一番の悩みどころですよね。木型には「木」と「鉄(刃)」と「ゴム」がくっついています。

これをそのまま捨てると「混合廃棄物」といって、処理費用が高くなりがちです。

  • 理想は「分解」すること

    • 可能なら、ペンチなどで刃(金属)を引き抜き、木(ベース)と分けましょう。

  • 難しければ…

    • 無理に怪我をしては大変です。分解が難しい場合は、「混合廃棄物」として引き受けてくれる業者さんに相談しましょう。

3. 「これ、どっち?」と迷う複合素材

紙にフィルムが貼ってある、金属とプラがくっついている…そんな「複合素材」は、現場の困りものです。

  • 基本の考え方

    • 「重さ」や「見た目」で多い方の素材に分類することが多いですが、地域や処理場によってルールが違います。

  • 一番の解決策

    • 自己判断で捨てて「違います!」と言われると二度手間です。契約する処理業者さんに実物を見せて、「これは何ゴミになりますか?」と聞くのが一番早くて確実です。


第3章:安心して任せられる「パートナー(業者)」の探し方

ゴミ処理は、信頼できるパートナー選びが何より大切です。
「安いから」だけで選ぶと、後で痛い目を見ることも…。

いい業者さんを見極めるためのチェックポイントをご紹介します。

ポイント1:許可証を持っていますか?

基本中の基本ですが、必ず「許可証」を見せてもらいましょう。

  • 「収集運搬(運ぶ許可)」と「処分(処理する許可)」の両方が必要です(別々の会社でもOK)。

  • 許可証の期限が切れていないか、扱えるゴミの種類に「廃プラスチック」や「木くず」が入っているかも確認しましょう。

ポイント2:トムソン型のことをわかってくれますか?

「かさばる抜きカス」や「鋭利な刃がついた型」など、業界特有のゴミに慣れている業者さんだと話が早いです。

「こういうゴミ、扱ったことありますか?」と聞いてみて、スムーズに答えてくれるなら安心です。

ポイント3:正直に話してくれますか?

  • 「費用はこれくらいかかります(内訳も明確)」

  • 「このゴミは、最終的にこういう風にリサイクルされます」

    こんなふうに、隠さず丁寧に説明してくれる業者さんを選びましょう。


第4章:お財布にも地球にもやさしい! コスト削減のヒント

「捨てるものにお金をかけるのはもったいない…」その気持ち、よくわかります。

少しの工夫で、コストをスリムにする方法を見てみましょう。

「ゴミ」じゃなくて「資源」かも?

お金を払って捨てる前に、ちょっと待ってください。もしかしたらそれ、売れるかもしれません。

  • 金属の刃(スチールルール): 鉄スクラップとして買い取ってもらえる可能性があります。

  • きれいな紙の抜きカス: 状態が良ければ、古紙としてリサイクル業者さんが引き取ってくれることも。

 


第5章:こんな時どうする? みんなのQ&A

Q. うちは小さな町工場でゴミも少ないんだけど、特別なルールはある?

A. 「少ないから適当でいい」というわけにはいかないのが辛いところです。基本的には量に関わらず、事業で出たゴミは「産業廃棄物」としてルール通りに処理する必要があります

Q. 処理費用の相場ってどれくらい?

A. 地域や業者さんによって全然違うので一概には言えませんが、ざっくり言うと…

  • 分別が簡単なもの(きれいな木くず、紙くずなど)は安め。

  • 分別が面倒なもの(混ざったゴミ、汚れたプラなど)は高め。

  • 一番高いのは「何が入っているかわからない混合ゴミ」です。

    やっぱり、「分けること」が安く済ませる一番の近道ですね。まずは2〜3社に見積もりを取ってみましょう。


ま と め

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最後に、もう一度大切なポイントをおさらいしましょう。

  1. 分別は「面倒」だけど「お得」:少しの手間で、コストが下がり、資源として生まれ変わります。

  2. パートナー選びは慎重に信頼できる業者さんと組めば、法律の心配もなくなります

  3. 「ゴミ」を「資源」に見直そう:視点を変えるだけで、廃棄物処理は会社の立派な強みになります。

トムソン型の技術が、一枚の素材に命を吹き込んで形にするように、廃棄物管理もまた、会社の未来を形作る大切な仕事です。

「まずは見積もりを見直してみようかな」「現場の分別ボックスを変えてみようかな」

そんな小さな一歩からで構いません。ぜひ今日から、無理のない範囲で始めてみてくださいね。


【私たちができること】

「そうは言っても、何から手を付ければいいかわからない…」

そんな時は、私たちにお声がけください。

今のゴミの状況をお聞きして、「ここを分ければ安くなるかも!」といった、貴社にぴったりのアドバイスをさせていただきます。

一緒に、スッキリとした気持ちで本業に打ち込める環境を作っていきましょう!

株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
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