INDUSTRIAL DISPOSAL

マメ知識

UPDATE :2025.08.29 
POST :2025.08.28

ALCとは?

ALC(軽量気泡コンクリート)とは

ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(オートクレーブド・ライトウェイト・エアレーテッド・コンクリート)」の略称で、日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれています。
セメント・石灰・けい砂といった無機質の原料に発泡剤を加え、内部に無数の気泡を含ませたうえで、高温高圧のオートクレーブと呼ばれる大型の蒸気養生釜で硬化させてつくられる建材です。

通常のコンクリートは重く、加工性にも限界がありますが、ALCは「軽量・断熱・耐火・遮音」といった複数の優れた性能を兼ね備えていることから、現在では住宅、マンション、オフィスビル、工場、倉庫など、さまざまな建築物に広く用いられています。特に壁材や床材、屋根材としての使用が一般的で、現代建築に欠かせない素材のひとつとなっています。

ALCの特徴
1. 軽量性

ALCの最大の特徴は、内部に無数の気泡を含むことによって非常に軽い点です。一般的なコンクリートの比重がおよそ2.3であるのに対し、ALCは0.5〜0.7程度とおよそ4分の1の軽さしかありません。これにより建物全体の重量を軽減でき、構造物にかかる負担を小さくすることができます。耐震設計が重視される日本において、建材の軽量化は大きなメリットとなります。

2. 断熱性

内部に含まれる気泡は「空気の層」として働き、非常に高い断熱性能を発揮します。外気温の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保つことができるため、冷暖房にかかるエネルギー消費を抑える効果もあります。省エネ住宅や環境配慮型建築にも適した素材といえます。

3. 耐火性

ALCは原料がすべて無機質であるため、火に強いのも特徴です。高温にさらされても有害なガスを発生せず、延焼を防ぐ役割を果たします。その耐火時間は数時間に及ぶ場合もあり、耐火建築物の外壁や間仕切りに多く採用されています。火災時の安全性を確保するうえで、非常に信頼性の高い建材です。

4. 遮音性

ALCの気泡構造は、断熱性だけでなく遮音性にも寄与します。気泡が音を吸収し、室内外の騒音を遮断する効果があります。マンションやオフィスビルなど、プライバシーや快適性が求められる建物で特に有効です。

5. 加工性

通常のコンクリートは硬く重いため、現場での加工には大掛かりな機械が必要になります。しかしALCは軽くて比較的柔らかいため、木材に近い感覚で切断や穴あけが可能です。施工の自由度が高く、現場作業の効率化にもつながります。

ALCの主な用途

ALCはその性能から、さまざまな部位に使用されています。

外壁材:断熱・耐火・耐久性に優れているため、外壁材として広く使用されています。仕上げ材との組み合わせにより、デザイン性も高められます。

間仕切り壁:遮音性と耐火性に優れているため、住宅やオフィスの間仕切り壁に最適です。

床材・屋根材:軽量かつ断熱性が高いことから、床や屋根にも利用されます。屋根に使うことで建物全体の軽量化と断熱性能向上が期待できます。

工場・倉庫:火災リスクの高い工場や倉庫でも、耐火性の高いALCは重要な役割を果たします。

ALCのメリットとデメリット
メリット

建物の軽量化により、耐震性の向上につながる

断熱性・遮音性に優れ、快適な居住空間を実現できる

耐火性能が高く、防災面でも安心

加工が容易で、施工性が良い

デメリット

吸水性が高いため、外部で使用する際には防水仕上げが必須

強度自体は通常のコンクリートに比べると劣るため、構造体そのものには向かない

製造コストがやや高く、工事費用が増える場合がある

ALCの捨て方・処分方法

建築やリフォームで発生するALCの廃材は、一般的な「家庭ごみ」や「燃えるごみ」には出せません。法律上は**産業廃棄物(がれき類)**に分類されます。そのため、適切な処分方法を取る必要があります。

1. 産業廃棄物としての扱い

ALCはコンクリート系の建材なので、建設現場や解体工事で発生した場合は「がれき類」として処理されます。産業廃棄物収集運搬業者に依頼し、処分場へ運搬・処理するのが基本です。事業者が勝手に投棄することは法律で禁止されており、不法投棄は厳しく罰せられます。

2. 一般家庭で発生した場合

住宅のDIYやリフォームで少量のALC端材が出た場合でも、家庭ごみとしては回収されません。この場合は以下の方法があります。

自治体に相談する:多くの自治体では「粗大ごみ」としては扱えず、「建築廃材」として専門業者を紹介されます。

処分場に直接持ち込む:一部の地域では、許可を受けた最終処分場に直接搬入できる場合があります。事前に自治体窓口で確認が必要です。

専門業者に依頼する:量が多い場合や運搬が困難な場合は、産廃業者に回収を依頼するのが安心です。

3. 処分費用の目安

処分費用は地域や業者によって異なりますが、ALCは重量が軽いとはいえ産業廃棄物扱いのため、1kgあたり数十円〜百数十円ほどが目安です。トラックでの回収や人件費が加わると、数千円〜数万円程度になることもあります。

4. リサイクルの可能性

ALCの一部は、リサイクル原料として再利用されることもあります。砕いて路盤材や埋め戻し材に使われるケースがありますが、通常はリサイクルよりも埋立処分のほうが多いのが現状です。今後は環境配慮の観点から、リサイクル利用がさらに広がっていくと考えられます。

まとめ

ALC(軽量気泡コンクリート)は、軽量・断熱・耐火・遮音といった多機能を備えた、現代建築に欠かせない建材です。原料は無機質で安全性が高く、加工も容易なため、住宅から大型施設まで幅広く採用されています。一方で吸水性の高さや強度の面での課題もありますが、適切な仕上げや構造設計と組み合わせることで、非常に優れた性能を発揮します。

持続可能な社会が求められる今、環境負荷を減らし、省エネルギー性能を高めるALCは、これからの建築においてますます重要な役割を担っていくことでしょう。

ALCは「軽量・断熱・耐火・遮音」といった性能を併せ持ち、住宅からビル、工場まで幅広く利用される建材です。しかし一方で、廃材として出た場合には「産業廃棄物」として適切に処分する必要があります。家庭ごみとして出せないため、少量であっても自治体や専門業者に相談することが大切です。

安心・安全に建築資材を使うためには、建築時の性能だけでなく「最後にどう廃棄するか」までを含めて考えることが重要です。ALCはその優れた性能とリサイクルの可能性から、今後も持続可能な社会に貢献する建材として広がっていくことでしょう。

株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
▼詳しくはこちらまで▼

蛍光灯や電池などの処理困難物も1つから承ってます。
▼詳しくはこちらまで▼

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

J通信「産廃知恵袋」の最新情報をお届けします!

この記事を書いたスタッフ