INDUSTRIAL DISPOSAL

マメ知識

UPDATE :2022.10.14 
POST :2022.09.13

サーマルリサイクルとは?メリットやデメリット、今後の課題を解説!

「サーマルリサイクル」という言葉を聞いて具体的にはどういった処理をしているかお分かりになりますでしょうか?

「サーマルリサイクル」とは、廃棄物を焼却するときに発生する「熱エネルギー」を回収して再利用する方法です。

85%もの高いリサイクル率を誇る日本。そのリサイクル処理の中には「サーマルリサイクル」と呼ばれる処理も含まれております。

今回は、「サーマルリサイクル」についてご紹介いたします。

サーマルリサイクルとは

「サーマルリサイクル」とは、廃棄物を焼却するときに発生する「熱エネルギー」を回収して再利用するリサイクル方法です。

回収された熱エネルギーは発電、周辺施設の暖房や温水供給に使われます。具体的な事例としては、大阪広域環境施設組合のゴミ焼却工場では、ボイラーで作った蒸気を工場内の暖房や給湯に利用するとともに、蒸気タービン発電機で発電し、工場の運転に利用しています。さらに近隣施設への蒸気供給や発電した電気を電気事業者へ売却しています。

その他の事例としては、新潟県柏崎に拠点を置く産業廃棄物処理業者のシモダ産業株式会社様では、廃棄物処理の際に出る排熱を利用し、国産バナナブランド「越後バナーナ」を栽培しています。

また廃棄物をRPF等の燃料に加工する処理法も「サーマルリサイクル」に含まれます。

リサイクルという言葉を聞くと多くの人は廃棄物を加工し、再び製品の原料として使う「マテリアルリサイクル」や「ケミカルリサイクル」を想像するのではないでしょうか?

廃棄物を焼却処理する「サーマルリサイクル」は、リサイクルと聞いて連想する処理とは違うと感じる方も多いかも知れません。

実際に一部の国では「サーマルリサイクル」はリサイクル方法として認められていません。

しかしそんな「サーマルリサイクル」にもメリットはあります。

サーマルリサイクルのメリット

サーマルリサイクルのメリットは以下のようなものが挙げられます。

・資源消費の削減

サーマルリサイクルの資源は当然ゴミです。特に廃プラスチック類はカロリーが高く、紙ごみの数倍にもなり、石炭や石油に匹敵する発熱量を持っています。ゴミを燃料として利用することで石炭・石油という貴重な資源を節約することが出来ます。

・埋立処分場の延命

国土の狭い日本の場合埋立地の残量は重大な問題です。ゴミの中には埋立するしかないものもありますが、先に焼却することによってかさを減らすことができます。

・メタンガスの削減

プラスチックが劣化すると、温室効果ガスのひとつであるメタンガスが発生します。プラスチックを焼却し、灰にすることによってメタンガスの発生を抑制することが出来ます。

メリットだけ書くといいことづくめな気もしてきますが、一部の国ではリサイクル方法として認められていない「サーマルリサイクル」。

当然マイナス面もあります。

サーマルリサイクルのデメリット

・有害物質の発生

ゴミを燃やすと必ず出るのがダイオキシンをはじめとする有害物質を含む排気ガス。高温で焼却することによりダイオキシンも分解は可能ですが、完全にゼロになる訳ではありません。

・二酸化炭素を排出

メタンガスの発生は抑制できてもゴミを燃やすのでどうしても二酸化炭素は発生します。

サーマルリサイクルのこれから

そもそもの廃棄物の削減(リデュース)や、「マテリアルリサイクル」や「ケミカルリサイクル」の比率を上げていくことが望ましいですが、ゴミの多くはこれらのリサイクル処理をし易いような分別はされておりません。日本の狭い国土という問題もあり、焼却せざるを得ないゴミに関しては「サーマルリサイクル」で熱エネルギーに変換していくのが望ましいように思われます。そのためにもより効率がよく環境負担が少ないように技術の向上が不可欠です。

まとめ

日本で主流になっているリサイクル法である「サーマルリサイクル」。

「サーマルリサイクル」のメリット、デメリットについてご理解いただけたでしょうか?

何事にも一長一短はあると思います。廃棄物の特性に見合ったリサイクル方法で対処していきたいですね。

 

廃棄物について分からないことがあればジェイ・ポートにお気軽にお電話ください!

0120-445-138
株式会社ジェイ・ポート

 

またこの度、経営革新計画の承認書をいただきました。

これは新事業に取り組み、「経営革新計画」として承認されると、夢の実現に近づくというとても心強い制度です。

ジェイ・ポートでは他社と違い、

・16品目受入可能(建設廃材から廃液まで)

・軽トラックから大型車まで引取可能

・日休み・祝日は午後5時まで営業

など、様々な利点があり安心してご利用いただけます。

何か不安や疑問点がございましたら、お気軽にご連絡下さい。

ジェイ・ポートでは、月一回お役立ち情報満載のメールマガジンを配信しております。

配信希望の方は jport5351newsletter@gmail.comに「メルマガ配信希望」とタイトルを入れて頂き空メールを送信してください。

 

 

株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
▼詳しくはこちらまで▼

蛍光灯や電池などの処理困難物も1つから承ってます。
▼詳しくはこちらまで▼

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

J通信「産廃知恵袋」の最新情報をお届けします!

この記事を書いたスタッフ

森田 一誠

森田 一誠 笑う産廃セールスマン

皆さんのお役に立てるような環境情報を発信していきます。

記事一覧を見る