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マメ知識

UPDATE :2024.01.25 
POST :2023.11.22

【プロが解説!】法人のパソコンの処理方法についてご紹介!

精密機器の技術は年ごとに進化し、古い機器はどんどん使われなくなります。精密機器はずっと使っているとさまざまな問題が生じ、故障する可能性があります。同様に、パソコンやスマートフォンなども年を追うごとに新しいモデルが登場し、性能も向上しているため、数年前のデバイスは古いものとなります。最近では、ゲーミングPCも一般的になっており、テクノロジーの進歩は目覚ましいものがあります。

このような状況から、使われなくなった古いパソコンを適切に処理する必要が生じます。同様に、オフィスで使用されるパソコンも古くなれば廃棄する必要があります。場合によっては、大量のデバイスを同時に廃棄する必要があるでしょう。ただし、家庭用のパソコンと法人用のパソコンの廃棄物処理は異なりますので注意が必要です。

法人用のパソコンを廃棄する場合、専門の産業廃棄物処理業者に依頼するか、メーカーまたはパソコンのリサイクル専門業者に連絡する必要があります。

今回は、産業廃棄物処理のプロの視点から、法人用パソコンの適切な廃棄方法、廃棄する際の注意点など詳しくご紹介いたします。

このコラムを最後まで読むと、パソコンの処理方法だけでなく、産業廃棄物についても知ることができます。

 

産業廃棄物とは?

 

はじめに産業廃棄物について概要をお話します。

産業廃棄物とは、産業活動に伴って生じた廃棄物のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で定義された20種類の廃棄物のことを指します。この産業廃棄物の処理は、都道府県知事から許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して処理をする必要があります。

産業廃棄物は、環境汚染や健康被害、生態系への悪影響などの原因となるため、適正に処理することが重要です。

また、産業廃棄物には量に関する規定がありません。そのため、排出量が少なかったとしても必ず適正な処理方法で処理しなければなりません。

 

法人のパソコンは産業廃棄物になる

 

一般家庭で使われているパソコンとは異なり、オフィス等で使われていて、不要になった法人のパソコンを処理する際は産業廃棄物扱いになります。

一般家庭で使われているパソコンでしたら、基本的に自治体に依頼して処理できますが、事業で使われたパソコンは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」により、排出事業者に産業廃棄物の処理の責任が課せられています。

つまり一般家庭の廃棄物とは違う方法で処理する必要があります。

具体的な処理方法については、このあとご紹介しますので、そちらを参考にしてください。

 

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」とは?

 

廃棄物処理法は、廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。産業廃棄物を排出する事業者は、その処理・保管・運搬などについて、廃棄物処理法に基づく各種基準を遵守しなければなりません。廃棄物処理法は、昭和45年(1970年)に制定され、今日でもなお、廃棄物問題の解決に向けて重要な役割を果たしています。

産業廃棄物の排出事業者は、自らの責任で処理しなければなりません。処理できない場合は、業者に委託することができます。委託の際には、委託基準に則った契約を結び、マニフェストを使用して管理する必要があります。

廃棄物問題は現在もなお深刻な問題であり、廃棄物処理法の更なる充実が求められています。そのためには、私たち一人一人が、廃棄物の排出を抑制し、適切に処理することが必要です。

 

資源有効利用促進法について

 

資源有効利用促進法は、日本がかつて採用していた大量生産、大量消費、そして大量廃棄の経済モデルから脱却し、循環型経済への移行を支援する法律です。この法律は、循環型社会を構築するための鍵として、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の促進を重要視しています。

平成15年10月1日に始まり、自治体ではパソコン周り(デスクトップPCやノートPC本体、モニター、液晶ディスプレイなど)は収集や引き取りができなくなりました。

現在は、メーカーやリサイクル業者、自治体の回収ボックスなどが窓口となり、リサイクルされています。

 

3Rとは

 

3Rとは、Reduce(リデュース=減少)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle(リサイクル=再資源化)の三つの行動原則を指し、その名前はそれぞれの英語の頭文字Rから取られました。3Rのアプローチでは、ますます重要性を増す廃棄物削減(Reduce)が最優先事項です。次に、物品の再使用(Reuse)と資源の再循環(Recycle)が続きます。

3Rの実践により、廃棄物の量を削減することが可能となり、同時に資源の効果的な再循環を促進する助けにもなります。

3Rは、私たち一人一人ができることです。日々の生活の中で、3Rに取り組むことで、環境に優しい社会、すなわち循環型経済システムをつくることができます。

 

パソコンの寿命とその兆候

 

パソコンは何年も使用していると様々な不調が現れます。

パソコンのおおよその寿命は3~5年と言われています。

今からご紹介する症状が、お使いのパソコンで現れていたらパソコンの寿命が近づいているかもしれません。

 

①フリーズが良く起こる

 

パソコンが古くなってくると、フリーズする頻度が多くなります。フリーズとは操作してもパソコンが応答しなくなることです。フリーズするとパソコンを再起動したり強制終了したりするので快適に使えなくなるほか、強制終了はパソコンに高い負担がかかります。

フリーズの原因はソフトウェアの問題とハードウェアの問題があります。パソコン本体はハードウェアに当たるため、この場合は電子機器が熱やホコリなどの影響でダメージを受けていることが考えられます。

 

②ファンやHDDからの異音

 

パソコンを使っている時に、異音がする場合があります。その原因はファンやHDD(ハードディスク)の可能性があります。これらのパーツは異常が起こりやすいパーツです。

ファンに関してはホコリが回転部分に溜まることによって、回転時にファンが正常に動いていないことで異音が発生します。HDDに関しては頻繁に作動することで劣化して異音が発生するようになります。

 

③パソコン本体がすごく熱い

パソコンは基本的に熱を発する製品です。熱を発生させるので、ファンを回して内部の熱を排気させ、本体が高熱にならないように作られています。

しかし、ホコリが内部に溜まったり、上記で述べたファンに異常があると、熱をうまく排気できなくなり、とても高温になります。

もしお使いのパソコンがとても高温になっていたら、ホコリが原因になっている可能性があります。

 

このような兆候が見られた際は買い替えを検討した方が良いです。古いパソコンや調子が悪いパソコンは動作が悪いと仕事の作業効率に影響が出てきます。

完全に壊れる前に買い替えを検討しましょう。

 

法人のパソコンの処理方法についてご紹介!

 

では具体的に法人のパソコンを処理する方法をご紹介します。

 

①メーカーに依頼する方法

 

1つ目はメーカーに依頼をする方法です。パソコンを買ったメーカーが同じなら、そのメーカーに依頼するのが良いでしょう。メーカーは信頼性が高いので安心感があるのがメリットです。しかし、処理するパソコンを1台ずつ申請する必要があります。法人のパソコンは一度に多くのパソコンを処理することもあるため、その場合はこの方法は向いていないでしょう。

 

②リサイクル業者に依頼する方法

 

2つ目は、パソコンリサイクル業者に依頼する方法があります。使用済みのパソコンは資源有効利用促進法により、リサイクルが義務付けられています。回収されたパソコンはデータ消去・部品の分解等の工程を経てから再資源化されます。

依頼をする際は、パソコンリサイクル業者に連絡し、回収してもらいましょう。

 

③産業廃棄物処理業者に依頼する方法

 

3つ目は、産業廃棄物処理業者に依頼する方法があります。

産業廃棄物処理業者とは、法律に基づき、産業廃棄物の収集・運搬、処分を行う専門業者のことです。産業廃棄物処理業者は、適切な処理方法を選定し、業務用パソコンを運搬して処分を行います。

メーカに依頼するよりも安く処理できるケースが多く、メーカーが複数の場合でも一度に処理することができます。

業務用パソコンに含まれる機密情報についても、適切な保護措置を講じた上で処理を行います。

また、パソコンだけではなく、パソコン以外の周辺機器についても不要になったものは一緒に処理できるのでおすすめです。

 

処理する際に注意するポイント

 

ここからは不要になったパソコンを処理する際に気を付けるポイントをご紹介します。

 

①データの消去

 

法人のパソコンを処理する際に、データの消去を行いましょう。事業で使ったパソコンに保存されているデータの中には、お客様の情報や、企業の機密情報、経理情報、個人情報などの様々なデータがあります。これらの大切なデータを消去せずに廃棄してしまうと、情報漏洩のリスクがあります。

特に悪意ある第三者の手に渡ってしまった場合は、データが悪用されることも考えられます。

情報管理は企業の信頼性に関わることですので、処理する際は必ずデータの消去を行いましょう。ご自身でデータ消去ソフトを使うか、専門業者に依頼して消去しましょう。

 

②管理シールや資産台帳の記載の削除

 

法人のパソコンを管理する際、ケースに貼られたシールの取り扱いに留意すべきです。パソコンを処理するときには、これらのシールを丁寧に剥がす必要があります。同様に、企業のロゴや識別情報も忘れずに取り除くべきです。これらをそのまま残してしまうと、機器が自社のものであることが分かり、情報漏洩のリスクが高まります。そのため、推定される要素は徹底的に取り去るべきです。

パソコンの処理時には、資産台帳からのエントリー削除も実行します。これを怠ると、棚卸し作業などで混乱が生じるおそれがあるため、この手続きを忘れずに行いましょう。

 

悪徳な産業廃棄物処理業者を見極める方法

 

産業廃棄物処理業者はおすすめの方法ですが、業者の中には悪徳業者もいるのも事実です。

パソコンを処理する際に、産業廃棄物処理業者に依頼するときは、業者選びが重要です。1社だけではなく、複数の業者を比較して検討しましょう。

悪徳業者に誤って依頼してしまうと、情報漏洩のリスクや、その業者が不法投棄する可能性が高くなります。不法投棄に関しては、依頼した方が責任を問われてしまう可能性もあるため注意しましょう。

従って、産業廃棄物処理業者に依頼する際には、その業者が悪徳業者かどうかを見極める必要があります。

 

①産業廃棄物収集運搬許可証を持っているか

産業廃棄物を処理するには、「産業廃棄物収集運搬許可証」「産業廃棄物処分業許可証」を持っている必要があります。

この許可証を持っていない状態で産業廃棄物を処理したり運搬したりすることは法律で禁止されています。

したがって、この許可証を持っていない産業廃棄物処理業者は、悪徳業者の可能性が高いと言えるでしょう。

このような許可証を持っていない業者は、不法投棄している可能性があります。不法投棄をした場合、その業者だけではなく依頼した方にも責任が発生してしまうので気を付けましょう。

確認方法としては、ホームページで産業廃棄物収集運搬業許可証、処分業許可証を持っているかを調べる方法が有効です。

 

②適切な価格設定かどうか

産業廃棄物の処理価格にはある程度の相場があります。

その相場よりも異常に安い場合は要注意です。

異常に安い処理価格設定の背景にあるのは、産業廃棄物の処理を適切に行っていないか、安いと謳っておきながら、あとで別プランで追加料金を請求しようとしているケースが考えられます。

1つの業者だけを見るのではなく、複数の業者で見積りを取って比較するのが悪徳業者に依頼してしまうリスクが少なくなります。

 

③産業廃棄物の処理実績

見極める方法の3つ目は産業廃棄物の処理実績がしっかりあるかどうかです。

実績がきちんとある産業廃棄物処理業者は信頼性が高いです。

依頼する前に情報収集を行い、しっかり実績がある産業廃棄物処理業者を選びましょう。

 

ジェイ・ポートでは法人のパソコンを処理できます!

 

いかがでしたでしょうか。

今回は法人のパソコンの処理の方法や注意点についてご紹介しました。

 

最後にジェイ・ポートのサービスについてご紹介します!

ジェイポートは、産業廃棄物処理運搬業者として、業務用パソコンの処理において適切な方法を提供しています。

 

「データの漏洩が心配です…」

 

ご安心ください!

ジェイ・ポートのパソコン処理は、そのままパソコンを破砕処理します。

ご都合が合えばお客様自身に破砕処理に立ち会っていただく事も可能です。お気軽にご相談ください。

 

「パソコンを一度に大量処理をすることになってしまったけど、どうしたら良いのか分からない…」

 

このようなお悩みのお客様にはジェイ・ポートが引き取りに伺います!

ご連絡をいただいた翌日にトラックで収集に伺うことが可能です。

お困りの際はぜひご連絡ください。

ジェイ・ポートではパソコンの他にも、産業廃棄物の回収、処理を行っております。

パソコンだけでなく「この産業廃棄物も回収してほしい!」、「産業廃棄物の処理にはいくらかかるの?」などご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
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この記事を書いたスタッフ

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