INDUSTRIAL DISPOSAL

未分類

UPDATE :2025.05.08 
POST :2025.04.04

ウォータークーラーの処分、どうすればいい?環境に配慮した正しい廃棄方法を解説

 

オフィスや公共施設などでよく見かけるウォータークーラー。冷たい水や温水を手軽に提供してくれる便利な機器ですが、いざ処分するとなると、その方法に戸惑う方も多いのではないでしょうか?

「粗大ゴミとして捨てていいの?」「家電リサイクル法の対象になるの?」「そもそも、何を注意すればいいの?」

ウォータークーラーの処分には、実はいくつかの注意点と守るべき法令が存在します。誤った処分方法は、環境汚染につながる可能性も。

そこで本記事では、ウォータークーラーの正しい処分方法について、廃棄物処理法の観点も交えながら、分かりやすく解説します。

なぜウォータークーラーの処分は重要なの?

ウォータークーラーの処分方法を正しく理解することは、環境保護の観点から非常に重要です。ウォータークーラーには、冷媒としてフロンガスが使用されています。フロンガスは大気中に放出されると、オゾン層の破壊や地球温暖化を引き起こす原因となります。

オゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収し、私たちを守ってくれる役割を担っています。オゾン層が破壊されると、皮膚がんや白内障などの健康被害のリスクが高まります。また、地球温暖化は、異常気象や海面上昇など、地球全体の環境に深刻な影響を与えます。

そのため、ウォータークーラーを処分する際は、フロンガスを適切に回収し、処理することが法律で義務付けられています。

ウォータークーラーの廃棄に関する基礎知識

ウォータークーラーは、「家電リサイクル法」の対象品目ではありません。しかし、前述の通り、冷媒としてフロンガスが使用されているため、「フロン排出抑制法」と「廃棄物処理法」といった法令に基づき、適切に処分する必要があります。

具体的には、フロン類の回収・破壊は、専門の資格を持つ技術者によって行われなければなりません。また、ウォータークーラー本体は、産業廃棄物として処理されます。

フロン排出抑制法とは?

フロン排出抑制法は、正式名称を「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」といい、業務用冷凍空調機器に使用されるフロン類の排出を抑制するための法律です。

フロン類は、かつてはエアコンや冷蔵庫の冷媒として広く利用されていましたが、オゾン層破壊や地球温暖化の原因となることがわかっています。そのため、フロン排出抑制法では、フロン類の製造から廃棄までのライフサイクル全体を管理し、排出量の削減を目指しています。

廃棄物処理法とは?

廃棄物処理法は、正式名称を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」といいます。その名の通り、廃棄物の処理や清掃について定められた法律です。

この法律の目的は、

  • 廃棄物を適切に処理することで、私たちの生活環境を守ること
  • 廃棄物を減らし、資源を有効活用すること

の2つです。

ウォータークーラーの適切な処分方法

では、ウォータークーラーを処分するには、具体的にどのような方法があるのでしょうか?主な方法を3つご紹介します。

  1. 専門業者への依頼

    最も確実な方法は、専門の産業廃棄物処理業者に依頼することです。これらの業者は、フロン類の回収・破壊に必要な資格と設備を有しており、法令に則った適切な処理を行ってくれます。

    専門業者を探す際は、以下の点に注意しましょう。

    • フロン類の回収・破壊の許可を有しているか
    • ウォータークーラーの処理実績が豊富か
    • 見積もり内容が明確で、追加料金が発生しないか

    信頼できる業者を選ぶことで、安心してウォータークーラーを処分することができます。

  2. 買い替え時の処分

    新しいウォータークーラーを購入する際に、販売店が古いウォータークーラーを引き取ってくれる場合があります。特に、家電量販店などで購入する場合は、引き取りサービスを提供していることが多いので、事前に確認してみましょう。

    この場合、フロン類の回収・破壊も販売店が責任を持って行ってくれるため、自身で業者を探す手間が省けます。

  3. 不用品回収業者への依頼

    不用品回収業者の中には、ウォータークーラーの回収に対応している業者もいます。ただし、業者によっては、フロン類の回収・破壊を適切に行えない場合もあるため、注意が必要です。

    不用品回収業者に依頼する際は、以下の点を確認しましょう。

    • フロン類の回収・破壊の許可を有しているか
    • ウォータークーラーをどのように処理するか
    • 料金体系が明確で、不当な追加料金が発生しないか

    不用品回収業者に依頼する場合は、事前にしっかりと確認することが大切です。

処分費用の目安

ウォータークーラーの処分費用は、業者やウォータークーラーの種類、大きさなどによって異なります。一般的には、5,000円~15,000円程度が相場と言われています。

業者によって料金体系が異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。見積もりを依頼する際は、ウォータークーラーの種類や設置場所などを正確に伝えましょう。

処分時の注意点

ウォータークーラーを処分する際には、以下の点に注意しましょう。

  • フロンガスの回収・処理は、必ず専門業者に依頼する
  • 無許可の業者に依頼すると、違法行為となり、罰則が科せられる可能性があります。
  • 処分前に、ウォータークーラーの水を抜く
  • 水を抜かずに処分すると、運搬中に水が漏れて周囲を汚したり、処理が困難になる場合があります。
  • 電源コードを適切に処理する
  • 電源コードは、感電や火災の危険性があるため、適切に処理する必要があります。

まとめ:環境に配慮した適切な処分を

ウォータークーラーの処分は、法律に従い、専門業者に依頼することが重要です。適切な処分は、環境保護への貢献にもつながります。不要になったウォータークーラーは、正しい方法で処分しましょう。

ウォータークーラーの処分方法について理解していただけたでしょうか?ご自身の状況に合わせて、最適な処分方法を選択してください。

もし、ご不明な点があれば、お気軽にコメント欄で質問してください。

株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
▼詳しくはこちらまで▼

蛍光灯や電池などの処理困難物も1つから承ってます。
▼詳しくはこちらまで▼

ウォータークーラー

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

J通信「産廃知恵袋」の最新情報をお届けします!

この記事を書いたスタッフ

森田 一誠

森田 一誠 笑う産廃セールスマン

皆さんのお役に立てるような環境情報を発信していきます。

記事一覧を見る