「マニフェストって何?」と思われる人は多いと思います。
私も産廃に携わるようになり知りました。
マニフェストとは産業廃棄物を処理するにあたって必要な伝票です。
簡単に言うと、【 廃棄物が適正に処理されているか確認するために用いる書類 】になります。
正しくは「産業廃棄物管理票」と言い、
廃棄物の処理が適正に実施されたかどうか確認するために作成する書類です。
排出事業者には、マニフェストを作成して「委託した産業廃棄物が適正に処理されたか否か」を確認する義務が課せられています。
ここからはマニフェストの仕組みができた背景、運用の流れ、記入事項や注意事項などを解説していきます!
マニフェストの歴史
なぜ、処理をするのに書類が必要なのか。
それは遡ること約60年前、
高度成長期からバブル期にかけて製造・消費が急激に増えたことで不法投棄など不適正な処理が横行し、社会問題になりました。
いわゆる大量生産、大量消費の時代です。まだ廃棄物処分に関しても厳しくはありませんでした。
不法投棄で大問題になった豊島事件とゆうこともありました。
そこで産業廃棄物の流れを確認して、適正な処理を行うことを目的とする「産業廃棄物管理票(マニフェスト)制度」が導入、義務化されました。
マニフェストの運用の流れ
① 産業廃棄物を処理したい
② 処理業者にマニフェストを交付(大阪市は入札案件だけ電子マニフェストが義務化)
③ 処理終了後、マニフェストが返却
④ マニフェストの保管(紙のマニフェストは5年間の保管義務あり。)
マニフェストは、産業廃棄物の適正な管理・処理を実現するための重要な手続きです。事業者は法令を遵守し、正確かつ適切な情報をマニフェストに記載することが求められます。また、行政機関は適切な管理・監督を行い、環境保護や健康安全への影響を最小限に抑えるための取り組みを行います。
記入事項はどんなことがあるの?
-
発生源情報:
└産業廃棄物の発生元となる施設や事業者の情報(名称、住所、連絡先など) -
受け入れ先情報:
└産業廃棄物を処理する受け入れ先の情報(名称、住所、連絡先など) -
運搬業者情報:
└産業廃棄物を運搬する業者の情報(名称、住所、連絡先など) -
廃棄物の詳細:
└産業廃棄物の種類や品目、数量、性状などの詳細情報 -
処理方法:
└産業廃棄物の処理方法や処理施設の情報(処理場所、処理手法など) -
運搬日時情報:
└産業廃棄物を運搬する際の日時や運搬ルートなどの情報 -
署名:
└産業廃棄物の発生源や受け入れ先の関係者が署名を行う欄
これらの記入事項は、産業廃棄物の追跡性や適切な処理を確保するために重要です。
記入事項には正確な情報を記入し、必要な箇所で署名を行うことが求められます。
マニフェストは、環境保護や健康安全への取り組みを促進し、産業廃棄物の適正な管理を支援するための重要な文書です。
記入事項を間違えると罰せられる!?正しい情報を!
マニフェストには間違った情報が記載されてしまうと違反となってしまい、罰せられてしまう可能性があります。なので記入ミスや漏れ、異なる情報を記入するといった行為に気を付けて作成しなければいけません。
1つ記入例をおいておくと便利ですのでおすすめです。
また、罰せられるといえば「マニフェストを発行しない」「マニフェストを保管していない」などの規定に従わない場合も【 1年以下の懲役又は100万円以下の罰金 】に罰せられます。
「マニフェストを保管していない」というのは、
マニフェストには、5年間の保存義務が廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)で定められています。
マニフェストの交付・回付・送付を行った方は、それぞれの伝票の送付を受けた日もしくは送付した日から5年間、またマニフェストA票は交付の日から5年間保存します。
その他の注意点!
自治体によってはマニフェストの電子化が義務化されている地域もあるので要確認です。
大阪市では一部の例外を除き電子マニフェストでの申請が義務化されています。
ジェイ・ポートでは電子マニフェストの対応も迅速に対応が可能です!
JWNETとは?|JWNETでの電子マニフェストの始め方や導入、加入についてご紹介
その他、気にかかることがあれはなんでもお気軽にお問い合わせください。
他の記事はこちら
産業廃棄物管理票(マニフェスト)とは
株式会社ジェイ・ポートでは、だれでもカンタンに産廃処分ができる産廃コンビニをご提供しております。
▼詳しくはこちらまで▼